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Muneji Toh Architects

Fat Wood Andon / 肥松の行灯      -樹脂の赤い灯り-

ヤニ/樹脂を多く含んだ肥松を用いた行灯を制作した。肥松は樹齢数百年を超える樹脂を多く含んだ松から採取できる貴重な材である。長い年月をかけ蓄積された松の脂は、光を捉えると赤い色を放つ。この独特な色こそ肥松の樹脂の色である。樹脂が多く、使用方法やメンテナンスに困り、昔から毛嫌いされてきた松ヤニ/松の樹脂を様々な加工技術によって、美しい素材に変化させて、先進的なデザインに昇華する。特殊な技術で薄く加工された肥松の行灯は照明の灯によって、赤く妖艶に光り出す。照明が灯っていない時には、肥松の木目が、照明が灯った時には、肥松の木目と樹脂が同時に浮び上がり、唯一無二の美しい模様をつくる。赤く妖艶に光り出す肥松の行灯が、和の空間をは始めとして、様々な空間に華を添える先進的なデザインとなることを信じている。

肥松 / こえまつ

樹脂を多く含んだ松

特殊な技術で肥松を薄く加工する

肥松の透過性

光を捉えると樹脂が赤く光り出す

Resin Canal / 樹脂道

樹脂道は、外敵の侵入を防御するために樹脂が分泌される細長い管状の細胞間空間

肥松の木目を愉しむ

照明が灯っていない時は、肥松本来の樹脂の多い力強い木目を味わう

肥松の木目と樹脂を同時に愉しむ

照明が灯ると、肥松の木目と樹脂が同時に浮び上がり、美しい模様をつくる

大きさの違いを愉しむ

左から小 W150×D150×H290 大 W210×D210×H450

大きさの異なる行灯を制作し、様々な空間での使用を考慮

経年変化を愉しむ

樹脂の多い肥松は、経年変化で木表層が飴色に変化する

木表層が飴色に変化することで、より深い赤で妖艶に灯る

孫の世代まで長きにわたり素材の美しさを楽しめる

赤く妖艶に光り出す肥松の行灯

※プロダクト単体よりも、プロダクトと共に空間全体をご提案いたします。お問い合わせは、contactよりお願いいたします。