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Muneji Toh Architects

貝殻と灯り

貝殻を用いたランプを考案した。海に眠る貝殻は人の手を加えることで美しい表情をみせてくれる。ここ数十年で貝殻を磨く技術が向上し、割れないようにかつ極限まで薄くすることで、貝殻がもつ本来の美しさが露わになる。薄く磨かれた貝殻は光を透過し、さらに美しい色や模様をみせてくれる。世界中の様々な環境で育った貝殻はそれぞれに色や模様が異なり、独自の美しさを醸し出す。それら様々な貝殻を用いて、壁掛けのブラケットランプを作成した。照明によって壁から貝殻が浮び上がる。表層にみえる真珠層部分からは光が透過して、照明を灯すと貝殻が別の表情へと変化する。人が創りだす人工の色や形では真似できない自然の美しさがある。

那の川事務所 SALON空間の壁掛けブラケットランプとして貝殻が灯る

貝殻の磨きの技術

職人による特殊な磨き方により、貝殻が美しく輝きだす

真珠層の部分は光を透過する

様々な磨き方により、貝殻の表情が変化する

貝殻の透過性

極限まで薄く磨かれた貝殻

自然光に翳すと貝殻の美しい色が浮び上がる

多層膜干渉による虹色の輝き

貝殻表面の多層膜構造は、光の屈折と反射により、様々な色に見える

左は黒蝶貝の虹色 右は白蝶貝の虹色

Deep Green Abalone

真珠層部分が光を透過し、美しい色に変化する

黒ではない、深い緑色の貝殻

Paua Abalone

照明によって、壁から貝殻が浮び上がる

貝の呼吸や排泄に使われる孔からも光が漏れる

虹色に輝く貝殻

自然物であるため、同じ種の貝殻でも1つ1つ表情や形が異なる

Madaka Abalone

磨き方で貝殻の表情を変化させる

世界中の貝殻たち

照明で用いたAbalone種

世界の貝殻たちを高度な技術で磨く

※プロダクト単体よりも、プロダクトと共に空間全体をご提案いたします。お問い合わせは、contactよりお願いいたします。