Fat Wood Shoji
Year | 2024/5 | Category | 建具等 | Material | 木 |
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Fat Wood Shoji / 肥松の障子 -赤く光り出す障子-
ヤニ/樹脂を多く含んだ肥松を用いた障子を制作した。肥松は樹齢数百年を超える樹脂を多く含んだ松から採取できる貴重な材である。長い年月をかけ蓄積された松の脂は、光を捉えると赤い色を放つ。この独特な色こそ肥松の樹脂の色である。樹脂が多く、使用方法やメンテナンスに困り、昔から毛嫌いされてきた松ヤニを様々な加工技術によって、美しい素材に変えて、先進的なデザインに昇華する。本来障子は、柔らかい光を室内に取り入れ、風や寒さを遮る等の機能性を有している。和紙は保温性や通気性をもち、室内環境を快適に保つ役割をもつ。肥松の障子は和紙の障子と同じような機能を有し、さらに光を捉えると赤く光り出し、刻々と障子の表情が変化していく。昼は外部の自然光により屋内側の面が、夜は屋内の照明より屋外側の面が、赤く光り出し、時間と共に見え方が変化する。赤く妖艶に光り出す肥松の障子が、これまでの和の空間に華を添える先進的なデザインとなることを信じている。
肥松 / こえまつ
肥松の透過性
Resin Canal / 樹脂道
障子の意匠
昼夜で見え方が反転する肥松の障子
木目で異なる表情
赤く妖艶に光り出す肥松の障子
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